玄関を開けると広い廊下。
廊下を挟み、それぞれキッチンとダイニングが配置され、近年では使う回数が減った二間続きの和室が１階の大部分を占めていました。

玄関は既存を活かしたものとしましたが、洗い出しの床は綺麗にクリーニング。下足はご自身で突板を張られリニューアル。
ホールと居住空間を扉で区切ることで、空間を持て余すことなく利用することができました。

薪ストーブは一般的な暖房器具より手間がかかるイメージですが、炎の熱エネルギーは、遠赤外線として薪ストーブを中心に広がる輻射熱で部屋全体を暖め、料理にも使える優れものです。以前の住宅でも使用されていたため、扱いには慣れておられるご主人。
自身で薪割りもされます。

ご家族、自ら壁面の漆喰を施工されました。塗り方はプロ並み。
キッチン前のデザイン木貼りもご自分たちで施工。
工期が厳しい中、こちらから手伝いの話もさせていただきましたが、家族だけで仕上げたいとの返答があり、最終的には完璧な仕上がりで私たちも感無量でした。

リノベーションの良さは価格が新築より抑えられることも勿論ありますが、何よりまだ使える住処を解体することなく、新たに息を吹き返すことができる時代に沿ったSDGｓの考え方です。